MS-DOS 時代のソフトウェアたち

知っている人は知っている、MS-DOS 時代のテキストエディタ、VZ Editor を発売していた、VillageCenter が店じまいされるというニュースを見ました。 ちょっと前に、VZ の後継版ともいえる WZ Editor の発売元が変わっているのは知っていたので、ついにきたという感じです。

VZ はいまでいうところの秀丸くんのような有名なテキストエディタで、このころは VZ か MIFES かという感じの2択だったことを思い出します。 MIFES のほうは Windows 版がまだうっていますね。

ちょっと思い出しつつ VZ 世代の出来事を。

MS-DOS は、OS 自体にはビットマップグラフィックを描画する機能はついていなかったため、基本的にこんな画面になります。

dos00

スクリーンショットはいつだったか、ぼくが Windows 上で PC98エミュレータで DOS を動かしたときのものです。 UNIX のコマンドラインインターフェスに似ていますが、コマンドはちょっと違います。 これは今の Windows でも、そのものではないですが、コマンドプロンプトという形で当時の面影を見ることができます。

んで、ぽちぽちコマンドうつのは大変でしょう、ってことでエクスプローラにあたるファイラーと呼ばれるファイル管理兼ランチャーのフリーウェアがたくさんありました。

dos01

これは HF というファイラーです。 FD というファイラーが一番有名だったと思います。 スペースキーでファイルにマークをつけて、ファンクションキーを押して移動先を選んだり、実行ファイルを実行したりできます。

MS-DOS にもいろいろなアプリがありましたが、ぼくがよく遊んでいたのは PC の内蔵 FM 音源を鳴らすソフトウェアです。

dos02

うーん、懐かしいですね。 音楽が鳴ります。 内蔵音源なので一般的にはチープな音ともいえますが、少ないデータ量で美しい音色が奏でられる技術でした。

インターネットに接続することはまだ一般的ではなく、課金を恐れながらパソコン通信という時代で、どっちかというと PC 単体で遊んで楽しむ、そういう時代でした。 今の人は、ネットに繋がっていない PC で楽しむことはできないと思うのですが、たぶん 30半ば前後でこのころから PC さわっている人は、一人遊びがうまい世代だと思います。(笑)

さて、この後 PC の OS は「Windows なんかいらねーよ」といわれつつ Windows 3.1/95 に移行していくわけです。 たしかに当時は MS-DOS のアプリの方が性能が出たし、完成されたキーボードインターフェースは惜しいものがありましたが、その他のメリットのほうが大きく、時代は Windows に。

現在も似たような状況で、ゼロインストールの優位性か、悪夢のように使いづらい Web サービス 全盛。 コンピュータテクノロジーは、メリットの勘案から一回どっかでなにかが退化する印象があります。

コンピュータ業界を眺めていると、新規開発の業務アプリ案件は徐々にいわゆる Web アプリから RIA にうつりつつあるようです。

twitter クライアントだって2ちゃんねるビュアーだって RIA の一種なわけで、本気で何かしようとすると Web 技術では無理があることは誰もが思っていること。 どうもぼくは本来そういう技術ではないものを別のものに転用するのは好きではないので、はやいところWeb 技術をクライアントアプリに適応する時代は終わって欲しいと思っています。

ちなみに、音楽やる人はいまだに MS-DOS 版のレコンポーザを使われている方もいるようです。 たまにテレビにうつりますね。 テンキーで超速度でうちこめるからねー、そういう人にとってはコンピュータ全て退化にうつるんだろうなぁ。(笑

MS-DOS 時代のソフトウェアたち」への4件のフィードバック

  1. 私は MIFES, FD 派でした。

    MS-DOS 時代は LAN Manager がメモリ食いで、config.sys をチューニングしてメインメモリを空けるのに血眼になったりしてました。
    やれ、懐かしす。
    私が社会人になった頃は、まだ Windows 3.1 が出たばかりで、OS/2 Warp なんてのもありました。

    DOS用の NDIS, ODI ドライバを含む「ソリトン日本語TCP」ってソフトを作った会社に在籍してたことがあります。
    私が入社した頃には、すでに開発は終えてたんですが (^^;

  2. loadhigh でおちてくる常駐ソフトを、がんばって順番変えたりして himem にあげたりしてましたね〜。 懐かしす。。

    おぉ、DOS の TCP/IP スタックですね。 3.1 のころに一度、スタックとネットスケープ入れてインターネットにつないだことがあります。

    友達が IBM のアプティバに OS/2 Warp いれていて、うらやましく思って、ポスターだけ部屋にかざっていました(笑

  3. windows1.1 98版のソースディスク(フロッピー5インチ数十枚)渡されて、何か作れといわれた記憶が・・・ 
    まだ三番町にMSがあった時代ですが(^^;
    古希の爺様ですが、まだソフト書いてます

  4. フロッピーディスクインストール懐かしいですね〜。当時新人で、マスターディスクのバックアップをつくることを良くしていたように思います。

    最近は 1000円のマイコンが当時の PC の性能を凌駕していて驚くばかりです。

コメントを残す