WordPress の差分ファイルアップグレード

WordPress のアップグレードは、通常であれば FTP によるファイルの入れ替えで行いますが、コアファイルをいじっていたりするとなかなか大変です。 また、単純にファイルの上書きをすると、不要なファイルが残ったりもしますので、(基本的には問題は出ないものの)精神衛生上もあまりよろしくありません。

power source* » WP: WordPress を Subversion でアップグレード… ならず、の巻

結論から言うと、s201 サーバでは svn が使えないことが判明し、この方法ではアップグレードできなかった、という、新春早々残念なお話です。
気を取り直して、以下、行なったこと・調べたことをメモ。

power source* » WP: WordPress 2.3.1 → 2.3.2 へアップグレード

svn が使えなかったため、今回は従来どおり FTP にてアップグレード。

以前紹介した Subversion によるアップデートでは、ファイル削除やリネーム等もトランザクションとして処理されますので、簡単にうまくアップデートができるのですが、使えるサーバも限られていますので、ちょっと別な方法を紹介してみます。

同じく Subversion を使いますが、ここでは PC 上で便利に使う方法です。

  • TortoiseSVN という Windows のソフトを使って、Subversion のリポジトリに、 PC からアクセス。
  • WordPress のリポジトリ内のバージョンタグで、アップグレード前後の diff をとり、削除ファイルや自分が修正したファイルとバッティングしていないかを確認。
  • diff をエクスポートして、変更分の差分だけ取り出す。
  • 変更分に自分の修正があれば、それをマージ。
  • FTP で変更及び新規ファイルをサーバにアップロード。
  • 削除ファイルがあれば消す。

と、こんな感じの手順になります。 マイナーアップグレードであれば、ほとんどの場合、差分ファイル抽出後、FTP アップロードですむでしょう。

サーバ上で直接 Subversion アップデートを実施されている方も、コアファイルの修正は上書きされてしまいますので、この方法もあわせて使ってアップグレード前に確認すると良いかも知れません。

差分ファイルの抽出をする部分の手順を書いてみます。 あまりにもあっけないので、あきれるかもしれません。 コンピュータやる人間は手抜きに全勢力をかけます(笑)

とりあえず、TortoiseSVN ははいっていることとします。 Windows 用のソフトですが、他の OS でも同種のソフトで同じような操作で可能だと思います。

シェル拡張されるので、デスクトップの適当な位置で右クリック。 でもって、リポジトリブラウザを選択。

Image2

どこのリポジトリ開くか聞いてくるので、WordPress のリポジトリを入力。 ここでは、バージョンタグを見たいのでそこを。

http://svn.automattic.com/wordpress/tags/ 

Image3

歴代バージョンがでてくるので、現在 (ex. 2.3.1) とその次(ex. 2.3.2) を選択して、右クリック「リビジョンを比較」Image4

この操作で、それぞれのバージョンのファイル変更アクションがでてきます。 2.3.1 -> 2.3.2 だと、「変更」しかないのでファイルの上書きで済むことが分かります。

で、確認したらファイルを全選択して右クリック「選択をエクスポート」Image5

これで、指定したフォルダに、ディレクトリ構成ごと差分ファイルのみが抽出されます。 これを FTP でアップロードすればアップグレード完了です。 🙂

この画面で、ファイルの変更内容もみることができますので、ぱらっとコミットコメントとともにみればなにが変わったかも分かるかも知れません。

追伸、念のため。

本家 WordPress チームでは Subversion でのインストール手順を紹介していたりするので、開発者以外がリポジトリのアクセスを行っても問題ないと思います。 ただ開発用であることは確かなので、あまりリポジトリサーバが負荷になるような操作はさけてください。

バージョン管理システムは、使うといろいろ便利なので、興味があるかたはぜひ WordPress 以外でもためしてみてください。

hiromasa.zone :o) » TortoiseSVN でファイルのバージョン管理をしてみる (1)

バージョン管理システムはもともと、ソフトウェアの元となるソースコードに対して極めて厳密にそしてデリケートにいろいろな管理を行うためにつくられたものです。 とはいえ、対象は別にソースコードだけになっているわけでもないので、自分でライトに使うこともできます。

うちらは、ふつー CVS。 場所によって Subversion か Visual SourceSafe って感じですが、きくところによると、Web 系の現場ではあんまり使われてないんですね。 HTML でも履歴取れたり、納品時期のタグつけられたりして便利ですよん。

WordPress の差分ファイルアップグレード」への8件のフィードバック

  1. こんばんわ、ことしもよろしく

    偶然テストサイトの方がSubversionでアップすると何故かエラーが出て
    アップできなかったのですが、テストサイトだからそのまま放っておいた
    ままだったので、TortoiseSVNの差分アップデートをやってみました。
    簡単簡単、これで又技が一つ増えました。
    いつものことですが、説明がと〜〜っても分かり易くて助かります。
    いろんなやり方があるんだねぇ! こちらもなかなか便利ですね。

  2. yutaka さん、こんばんは!

    特にコアの修正をしている場合は、こっちのやりかたも便利ですね。 🙂
    実は毎回メジャーバージョンアップがあったときにやっている修正を拾うのも、この Subversion のコード差分でやっているのです。 いろいろ便利ですね!。

    カサゴカサゴ…。

    こちらこそ今年もよろしくお願いいたします!!

  3. エントリーに関係ないコメントですんません。
    昨日twitterで「カサゴ鍋」って書いてあったんだけど、僕も釣友もカサゴ鍋は聞いたことがないけど、北海道の人ってカサゴを鍋にするの? カサゴ以外は何を入れるのか、味噌か醤油か? 知ってたら教えてください _(._.)_

  4. おはようございます。 🙂

    ごめんなさい、、見た目で鍋かと思いました。。

    実はカサゴぼくも食べたことないのです。。 うちの同居もないといっているので、もしかしたら北海道ではメジャーではないのかもしれません。

    ソイはあります! こちらはお刺身。 いま調べたら別名キツネメバルでカサゴ科なんですね。 知らなかったです! 🙂

  5. おはよう〜
    カサゴで検索したら「北海道南部からフィリピンまでの西太平洋に分布し、海岸近くから水深200mくらいまでの岩礁域に生息する」と書いてありました。そちらではカサゴという名前ではないのかなぁと思ったんですが、よ〜く考えると僕の地方でも魚屋さんでカサゴは見たことないような気がするわ。釣りをする人専用の魚なんだろうか? メバルは北海道では”ガヤ”っていいますよね。でも魚屋さんで北海道メバルと書いてあるのを見るんですが、色が黒くてちょっと種類が違うような気もするんです。魚って方言と同じようなところがありますねぇ

  6. 北海道メバルがガヤなんですね! ガヤは魚屋さんでも売っていると思います。 カサゴはたしかに、みたことないですね~。

    実家が魚好きなので、結構あまり知られていないもの食べていたような気がしていたのですが、全然まだまだでした。 奥が深い。。

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