さくらインターネットさんが低価格 VPS をはじめたということで、さらに2週間のお試し期間もあるということで、どういった感じか見るために早速登録してみることにしました。
VPS のポイントは何はなくてもそのメモリ。 さくらさんのは 512M ということで、まずは確実にちょっと厳しいことが予想される、Java + Serlvet + PostreSQL アプリからやってみました。 まぁ実験と言うことで。 🙂
ターゲットは最近おなじみ Redmine と Subversion サーバです。
さくらのVPS|VPS(仮想専用サーバ)はさくらインターネット
さくらのVPSは、仮想化技術を用いて1台の物理サーバ上に複数の仮想サーバを構築し、お客様だけの仮想専用サーバとしてご利用いただけるサービスです。専用サーバの自由度と共用サーバの低価格、そして仮想サーバならではの機能を合わせ持ったホスティングサービス、さくらのVPSをぜひご利用ください。
仮想化 VPS ということで、OS (標準で CentOS 5.5 64bit版)の root のパスワードがもらえます。 root があればどんなアプリ動作環境でもライブラリでも、好きに入れることができるのが最大の嬉しいところ。 ここでは、一般のいわゆるレンタルサーバではサポートされていない、Java + サーブレットの環境をつくってアプリを配置してみました。
ちなみに、コントロールパネルより root のパスワード通知のメールが少し遅れてきて、初期パスワードをどこだどこだと最初に探したのはここだけの秘密です。。
さて、さくらさん VPS で面白いなと思ったのが、コンソールログインがブラウザ上からできること。 JavaScript で実装されている?! top コマンドとかもちゃんとでてすごいですね。
これのおかげで、まちがって SSH のサービスおとしちゃったとか、iptables ミスってネットワークログインできなくなっちゃったとかも回復することができます。 他には、OS の起動停止やリソースの閲覧が可能です。 残念ながら仮想マシンのスナップショットバックアップはとれませんが、これは低価格ゆえ仕方がないところでしょう。
では Java + Tomcat6 + PostgreSQL + mod_dav_svn(Subversionサーバ) をインストールしてみます。 まずは気になる初期状態のメモリは以下のような感じでした。 (起動して yum update しただけの状態)
# free
total used free shared buffers cached
Mem: 510532 433784 76748 0 53672 340188
-/+ buffers/cache: 39924 470608
Swap: 2048276 0 2048276
起動サービスはたいぶ初期状態でしぼってあり、バッファ、キャッシュを除いて 470M ほど Free な感じです。
これに mod_dav_svn をインストール。 rpmforge から yum install mod_dav_svn しています。 で、Apache とともに起動。
# free
total used free shared buffers cached
Mem: 510532 442624 67908 0 53804 341040
-/+ buffers/cache: 47780 462752
Swap: 2048276 0 2048276
まぁ起動させただけなので、、460M ほど Free。
次に Redmine で使う PostgreSQL をインストール。 yum install postgresql-server の感じで。
# /etc/init.d/postgresql start
Initializing database: [ OK ]
Starting postgresql service: [ OK ]
[root@www1431u opt]# free
total used free shared buffers cached
Mem: 510532 483876 26656 0 11332 416120
-/+ buffers/cache: 56424 454108
Swap: 2048276 80 2048196
まぁこちらも起動しただけなので、450M。
で、Tomcat6 をインストール。 jsvc を使ってデーモン起動しています。
まず、jsvc (commons-daemon-1.0.2-native-src) をコンパイルするために、JDK の64bit 版を (jdk-6u21-linux-x64-rpm.bin)をインストールしています。 でもって、起動シェルを以下の感じで。
# cat /etc/rc3.d/S80tomcat6
#!/bin/sh
#
# chkconfig: - 80 20
# description: jsvc
# Source function library.
. /etc/init.d/functions
JAVA_HOME=/usr/java/default
CATALINA_HOME=/opt/tomcat6
TOMCAT_USER=tomcat
TMP_DIR=/tmp
CATALINA_OPTS="-Xmx256M -Xms128M"
CLASSPATH=\
$JAVA_HOME/lib/tools.jar:\
$CATALINA_HOME/bin/commons-daemon.jar:\
$CATALINA_HOME/bin/bootstrap.jar
PIDFILE=/var/run/tomcat.pid
LOCKFILE=/var/lock/subsys/tomcat
DAEMON=$CATALINA_HOME/bin/jsvc
start(){
#
# Start Tomcat
#
echo -n "Starting tomcat6: "
$DAEMON \
-pidfile $PIDFILE \
-user $TOMCAT_USER \
-home $JAVA_HOME \
-Dcatalina.home=$CATALINA_HOME \
-Djava.io.tmpdir=$TMP_DIR \
-outfile $CATALINA_HOME/logs/catalina.out \
-errfile '&1' \
$CATALINA_OPTS \
-cp $CLASSPATH \
org.apache.catalina.startup.Bootstrap
#
# To get a verbose JVM
#-verbose \
# To get a debug of jsvc.
#-debug \
RETVAL=$?
if [ $RETVAL = 0 ]; then
echo_success
touch $LOCKFILE
else
echo_failure
fi
echo
}
stop(){
#
# Stop Tomcat
#
echo -n "Shutting down tomcat6: "
$DAEMON \
-stop \
-pidfile $PIDFILE \
org.apache.catalina.startup.Bootstrap
RETVAL=$?
if [ $RETVAL = 0 ]; then
echo_success
rm -f $PIDFILE $LOCKFILE
else
echo_failure
fi
echo
}
case "$1" in
start)
start
;;
stop)
stop
;;
restart)
stop
start
;;
status)
status $DAEMON
RETVAL=$?
;;
*)
echo $"Usage: jsvc {start|stop|restart|status}"
exit 1
;;
esac
CATALINA_OPTS="-Xmx256M -Xms128M" として最大 256M を JavaVM に割り当てみました。 あと、mod_proxy_ajp で Apache を経由させています。
ではいってみましょう。
[tegaki]きゅるるるるるる…、ぼぼん![/tegaki]
動きました!
気になるメモリは、、
[root@www1431u logs]# free
total used free shared buffers cached
Mem: 510532 504736 5796 0 3528 33020
-/+ buffers/cache: 468188 42344
Swap: 2048276 382568 1665708
42M。(笑)
この状態でブラウザ操作レベルで、多重アクセスの負荷をかけてみましたがさすがに5多重くらいにすると OutOfMemoru Exception で落ちてしまうようです。
Subverion へ大量ファイル(WordPress のファイル)のコミットもしてみました。 こちらはうまくいきましたが、バックで Redmine を操作するとやはり厳しい模様。 また、tag と trunk など大量の差分比較も難しそうです。(broken pipe してた)
てなわけで、やる前から厳しいなとは思っていたのですが、Java のアプリは 512M だとなかなか厳しそうです。 Redmine に関しては(未検証ですが)素直に Passenger(mod_rails) を使えばうまくいくような気もしますが、ここは実験ということで。 🙂
Tomcat に関しては標準で入っている manager アプリとかおとして、768M メモリだったらいけそうなので、実におしい。。 デプロイ田中もにっこり。
それにしても VPS は手軽面白いですね。 実践的に Linux で遊べるという部分で 1台もっていると何かと嬉しいかもしれません。
てなわけで、次は WordPress を入れてみたいと思います。 お楽しみに。 😀
ピンバック: さくらVPSに lighttpd + PHP 5.3 + MySQL 5.1 をインストール : dogmap.jp