統合環境でおなじみ Eclipse の最新バージョン 3.5 (Galileo) がリリースされました。 今回のリリースより、以前はプラグイン配布だった PDT(PHP Developrt Tools) が本体に昇格し、Eclipse for PHP Developers として本家からリリースされています。 🙂
少しの時間ですが、動かした感じでは不具合もなく、安定している印象を持ちました!。
とりあえず、スプラッシュスクリーンの進捗がちょっと変わっています(笑)
こっちは、JavaEE 版ですが起動直後の画面。 派手!
PDT 2.0 からの一番嬉しかった修正は、XDebug のフロントエンドに文字コードの指定がつきました。 デフォルトで UTF-8 になっています。
このことで、以前はデバッガのウォッチで、変数に日本語が入ると化けていたのが修正されています。 まぁ、化けていてものりで分かったので極端には困っていませんでしたが、わかりやすくなりました。
そのほかは PHP 5.3 の名前空間やクロージャに IDE が対応したのが大きな変更点のようです。 PDT 2.0 ではコードアシスト系(定義ジャンプや補完機能)が、若干バギーだった印象をうけましたが、それも改善されているように思います。
Eclipse PDT 2.1 is the first toolkit to support the new language features provided by PHP 5.3 such as namespaces and closures, PDT 2.1 introduces a range of features such as code assist and smart navigation to make writing PHP 5.3 easy and intuitive.
The team has also continued fixing issues according to the feedback provided by users of PDT 2.0, which was released at the end of last year. Find your fixed bug here.
PHP という言語の特性上、エントリポイントがまちまちだったり、動的に include や require ができたりするので、ソースコード解析的には完璧な IDE というのはつくれない(動くまでプログラムの形が分からない・・・)とは思うのですが、それでもあると便利なことも多々あります。
また、Linux 版ですが以前書いていました、ATOK と使った場合の、「ファイル開いただけで修正扱い問題」は 3.5 で解消されています。 エントリにコメントくださったみなさん、ありがとうございました。
Eclipseユーザー調査を発表、進むLinuxの利用、Subversion人気 – SourceForge.JP Magazine
開発に利用するデスクトップOSを聞いたところ、26.6%が「Linux」と回答、「Windows」は63.9%、「Mac OS X」は1.8%だった。実装では、「Linux」は41.7%となり、「Windows」の38.3%を上回った。Eclipseによると、2007年の調査では、Windowsのシェアは開発が約74%で実装が約47%だったことから、LinuxはWindowsのシェアを侵食する形で増加していると見ている。Linuxでは「Ubuntu」が人気で、開発用で14.4%、実装で11.4%と、ともにシェア最多となった。
eclipse.org の調査によると、Linux 版を使っている方が増加しているとのことでした。 ユーザいないとバグとれないので、これは嬉しいです(笑) Java にしろ PHP にしろ、最終的に動かす環境が Linux なことも多そうなので、開発も Linux で、というところが増加の要因でしょうか。
てなわけで、PDT 2.0 な方は大丈夫そうですので移行するといいかもしれません!
あ、最後にひとつ注意です。 これは PDT じゃなくて Eclipse 3.5 全般ですが、OK/Cancel ボタンの位置が逆転していますので、長年使っている方はご注意ください。。 一瞬間違えそうになります(笑)