baserCMS ショッピングカートコンセプトテーマ baserCart

第2回 baserCMS デザインテーマコンテストで「店舗系テーマ賞」を頂きました!第1回に続き、2回目の受賞となり嬉しく思っています 😀

受賞者発表!! | 第2回 baserCMS デザインテーマコンテスト

制作:こもりこめろましゃ
baserCart (basercart-1.0.0)
デザイン性と機能性が両立できる baserCMS を活かすべく制作したショッピングカートサイトテーマです。
森のお店をイメージしたかわいいデザインにしてみました。
デザイン、イラスト、レスポンシブを含むマークアップ、商品・注文管理を含むコンテンツ管理と、ウェブサイトで使われる重要な要素を盛り込み、baserCMS の性能をめいいっぱい活用したテーマとなっています。
[ 審査員からのコメント ]
baserCMSの機能を存分に活用した作品です。プラグインを使って簡易ショッピングカート機能を実現している所など、baserCMSの可能性を広げてくれた作品です。

制作は「こもりこめろましゃ」ということで、コモモ(デザイン・ライティング・テーマ部)、モリコ(HTML・JS)、マリメロ(イラスト)、ひろましゃ(プラグイン部)の4人チームで行いました。

テーマを basercms.net に配置していただいておりますので、以下から実際に動いているところをみることができます。ファイルのダウンロードは 3/28 から始まる「baserマーケット」からダウンロードできるようになるとのことです!

商品一覧|basercart

モリコママは、ちょっとおせっかいで、ちょっとおっちょこちょいなシマリスのおかあさん。不思議の森のみんなは、モリコママの手づくりお菓子がだ〜い好き。モリコママは、美味しい手づくりお菓子を世界中の人たちに届けたいなぁって思いました。

コンテストでは応募の多くが汎用的なテーマとなることを予想しつつ、独自の世界観と baserCMS の可能性を表現することを目標に制作を進めました。思い描いていた通り完成できて、賞もいただけて本当に良かったです。メンバーのみなさまありがとうございました 😀

かわいらしい見た目とともに、広範囲に baserCMS の機能を活用したテーマとなっています。このブログのエントリーをサポートサイト代わりにして紹介してみたいと思います。

公開サイト部分

サイトの訪問者が見える部分の構成は次のようになっています。

  • 商品一覧(トップページ)

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  • 商品一覧(タグ分類)

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  • 商品詳細

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  • ショッピングカート

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  • 固定ページ・ブログ・お問い合わせメール(baserCMS基本機能)

商品は一覧・タグ分類ができ、商品名や最大4種類の画像、価格の情報を持っています。また、ショッピングカートには注文フォームが用意されています。

少しだけ baserCMS 使われたことがある方には、これはどうやったんだろうと思われる部分だと考えますが、バックエンドの実装的には今回のキモとして定めた部分でした。

baserCMS のソースコードなどを見ると「Based Website Development Project」とあります。つまり、baserCMS は CMS のベースともなるソフトウェアです。

WordPress がシステムの持つデータの形にサイトを当てはめる CMS とすれば、baserCMS はデータの形ごと作成できる CMS です。

今回の応募したテーマを WordPress でつくれば、商品情報を投稿タイプとカスタムフィールドに、タクソノミーで条件抽出するような実装となると思いますが、baserCMS ではテーブル構成やそのリレーション・インデックスを1から設計することが可能です。

作成したデータの形は、スキーマ管理、ユーザ権限やファイルのアップロード、テーマシステム、管理画面用の部品などなど、baserCMS が持つ力をたくさん借りながらウェブサイトとして構成することができます。

管理画面

  • 商品管理

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  • タグ管理

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  • 注文管理

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商品系では、商品の一覧・編集、画像のアップロードや、多対多で関連するタグなどを使うことができます。注文ではステータスの変更や、注文明細の閲覧をすることができます。

おそらくテーブル構成などは、管理画面からのご想像通りです。実はタグやスラッグなどの部分は WordPress に由来してつくったりしています。テーマのダウンロードまでお楽しみにです。

CakePHP 初挑戦なのもあって、モデルとコントローラが、エンティティとサービスよりに心がブレている部分なんかがあるのですが、少しづつ修正していきたいです。

うまくできたら、本テーマはひと通りやりそうな実装がそろっていのではないかと思いますので、どこかで時間をつくって「baserCartの作り方」的なドキュメントを書こうかと思っています。 🙂

最後になりましたが、baserCMS テーマコンテスト実行委員のみなさま、大変お世話になりました。ありがとうございました!

SaCSS with WordBench 札幌, Late 2013 札幌のフォローアップ

12/14 札幌にて「SaCSS with WordBench 札幌, Late 2013」が開催され、スピーカーとして登壇させていただきました!

71A_5406-miniWordBench 札幌」は現在、年一度の OSC 北海道のセミナー・ブースが主な活動の拠点となっておりますが、今回はハムさんのご支援をうけ SaCSS(sapporo.css) と共同開催。東京よりまがりんさん、新潟よりをかもとにーさんをお招きするという豪華な内容となりました。 🙂

SaCSS WordBench Sapporo,Late2013

『SaCSS(サックス)』は札幌で主にコーダー(マークアップエンジニア)やWebデザイナー向けに、HTMLやCSS、JavaScriptなどフロントエンドの内容を中心にほぼ毎月勉強会を開催している団体です。
SaCSSは「Sapporo Cording Study & Seminar」もしくは「Sapporo.CSS」を省略した形で、参加者に「サックス」の愛称でよばれております。

1470304_632103803523442_1341714777_n自分は「WordPress を取り巻くセキュリティー設計」ということでお話させていただきました。 フォローアップ的に、ここに内容をまとめてみたいと思います。

  • 情報セキュリティーとは大きく、機密性・完全性・可用性という3つの要素で構成されている。
  • WordPressにおいて三要素を保つために必要なこと。
    • FTP、SSH、MySQL、WordPress などのユーザ・パスワード管理運用
    • ネットワーク経路の安全化
    • ソフトウェアのアップデート
    • データのバックアップ
    • 日々のサイト監視
    • 必要ならば、DoS 攻撃などによるサイトダウンを防ぐ対策

セキュリティーを保つために行うことはコンピュータ的な要素ももちろんありますが、サイト監視やパスワード管理など人間が日常的に運用しなければいけない部分も沢山あります。また、インシデント発生時の連絡系統や、回復手順などの運用フローを事前に作成することも大切です。

勉強会アンケートにて、WordPress サイトのバックアップ法の具体的な方法についてご質問をいただきました。ここでいくつか紹介いたします。 🙂

VaultPress – WordPress Backup and Security
WordPress の開発元 automattic 社が運用している、WordPress のバックアップサービスです。有料となりますが、プラグインの導入とアカウントの登録だけで、バックアップ・リストアが可能になります。
WordPressエンタープライズサポート|め組用心棒
デジタルキューブさんが運営している、きめ細かなユーザサポートサービスです。バックアップもお任せすることができます。こちらは日本語でサービスを受けることができます。
BackWPup Free – WordPress Backup Plugin
WordPress のプラグインによるバックアップの実装です。導入すると、メールや各種クラウドのストレージに WordPress サイトのバックアップを行うことができます。

ちなみに、このサイト hiromasa.another は、cron と シェルスクリプト(mysqldump と rsync)を自宅のサーバに配置し、週次でバックアップを行なっています。

WordPress のバックアップは各種サービスやプラグインのおかげで随分手軽になりましたが、意外とリストア(戻し)をした経験がある方は少ないのではないでしょうか。転ばぬ先のバックアップ。機会を見て、戻しの練習もしてもらえたら良いなと思います。 🙂

さて、勉強会の翌日は SaCSS メンバー&まがりんさんと支笏湖丸駒温泉へ。

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まがりんにより寒中全裸待機(露天風呂!)といった大技も繰り出され、楽しいひと時でした。 ありがとうございました。 😀

WordPress 3.6 リリースとメディアプレーヤー

WordPress 3.6 日本語版が 8/3 にリリースされました!

WordPress 3.6 “Oscar”

以下は、Matt Mullenweg が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 3.6 “Oscar”」を訳したものです。

WordPress 3.6 日本語版リリースのお知らせ

WordPress 3.6 日本語版をリリースしました。

投稿のリビジョン管理の強化や、複数人で記事を編集した際の編集ロック・引継ぎ機能の追加など、コンテンツを管理する上で大切な機能が強化されました。また、ついに音声や動画が再生できるメディアプレーヤーが内蔵されました。待っていました。 😀

この記事ではリビジョン管理と、メディアプレーヤーを取り上げてみます。

リビジョン管理

3.6 よりリビジョンの差分管理の UI が刷新され、比較や戻しの操作がかなり使いやすくなっています。

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また歳をとった diff が見ることができました。。記事は戻せど、時は戻らず。。

さて、SaCSS でもご質問いただきましたが保管するリビジョン数はデフォルトで無制限(-1)です。

変更したい場合、wp-config.php に新設する WP_POST_REVISIONS 定数、もしくは functions.php の wp_revisions_to_keep フィルターで設定できます。投稿タイプや記事ごとで設定したい場合はフィルターで分岐して使うとよいでしょう。

wp-config.php

// リビジョンがサポートされている投稿タイプ全体の履歴を10記事にする
define('WP_POST_REVISIONS', 10);

functions.php (PHP 5.3 以降、PHP 5.2 以下の場合はクロージャを崩してください)

add_filter('wp_revisions_to_keep', function($num, $post) {
    // 記事や投稿タイプで分岐したい場合 $post で条件判定
    return 10;
}, 10, 2);

なお、履歴をとらない場合は 0 を設定します。

メディアプレーヤー

おまちかね、メディアプレーヤー。 外部サイトにたよることなく、記事中に音声や動画を埋め込めるようになりました!

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MP3 などの ID3 も読み取ってくれるすぐれもの。

バンドのウェブサイトをつくるにも良いのではないでしょうか。スマートフォンでも再生できるハズです。 🙂

というわけで、わたくしの作曲と友人ササミによる編曲、現在製作中のゲーム「Legend Of Moriko」よりメイン曲 “Ghost Moon” ピアノバージョンとエンディングバージョン。 2005年につくたれた「あなたにDoS」のササミボーカロイドアレンジを紹介して、この記事を終えることにしましょう。

この曲たちは札幌と山形の仙台の遠距離、インターネット上だけで作詞・作曲・アレンジされています。すごい時代になったものです!

Ghost Moon (Piano ver)
作曲・ひろましゃ / 編曲・ササミ

Ghost Moon (Ending ver)
作曲・ひろましゃ / 編曲・ササミ

あなたにDoS (VOCALOID ver)
作詞・aka & ひろましゃ / 作曲・ひろましゃ / 編曲・ササミ

お楽しみください。 :) (サンキューササミ)