Web サイトいじりのための Ubuntu (その1)

ここみたいな個人 WordPress サイト(レンタルサーバのPHPアプリ)をいじる感じ向けの Ubuntu Tips を書いていこうと思います。 そうじゃないのも混ざってくるかもですがよろしくおつきあいを。

Web サイトを配置するレンタルサーバは Linux や BSD など UNIX 系の OS が大半ですので、いじるクライアントも UNIX 系にしておくと何かと都合がよいものです。 またこういった知識があると、レンタルサーバ側での操作の理解も深まります。 🙂

さて、UNIX 系の OS を触ることの最初の関門はターミナルでしょうか。 インターネットを検索しても操作説明がコマンドベースで書かれていることも多いです。

ということで、まずはコマンドシェル (bash) の練習3つしておきましょう。

ubuntu1001

その1。 コマンド補完。

入力するパスなどを正確にキーボードから入力するのはなかなか大変なものです。 そんなときは、途中までうってTAB キーを押下しましょう。 ユニークに認識できる部分まで入力されていれば勝手に入りますし、ユニークまであと一歩なら候補をだしてくれます。 とりあえず、TAB 連打でなんとかなる! (笑)

その2。 ヒストリー。

さっきうったコマンドや、いつもよく入力するコマンドををもう一回うちたいなって場合は、とりあえずカーソルのキー上下でたどることができます。 近くにあることがわかっている場合はこれでよい。

結構昔にうったなぁって場合は、いくつか方法がありますが CTRL + r 押下で後方検索してもらうのがひとつ。 また $ history | grep 文字列 で検索後、でてきた左の番号を $ !番号 で実行するという方法も覚えておくと便利かもしれません。

その3。 ショートカットキー。

カーソルキーの移動にショートカットキーを使うと便利です。 カーソルキーに慣れている人でもネットブックとか小さいキーボードを使うときに覚えておくと、有効性が分かると思います。

ヒストリ表示などカーソル上下相当。 CTRL + p, CTRL + n。

カーソル左右。 CTRL + f, CTRL + b。

Home, End キー相当。 CTRL + a, CTRL +e。

Backspace キー相当。 CTRL + h。

とりあえずこれだけ覚えておけば便利に使えると思います。 だいたいのキーは英語スペルの頭文字です。 forward とか back とか previous とか next とかですね。

ちなみにこれができると emacs がそのまま使えます。 nano エディタもこのアサインで操作できますね。 vi のキーアサインといっしょに使っていると頭がおかしくなりそうになりますが(笑)

では実践。 Web サイトいじりといえば、レンタルサーバへの接続。

お使いのレンタルサーバに SSH の鍵認証で接続する設定を Ubuntu でしてみます。 おそらく SSH 接続許可のサーバであれば適応可能だと思います。 そしてこの後の GUI から接続でも使えますので是非設定しておきましょう。

鍵認証とは(たとえば) Ubuntu に秘密鍵を置き Web サーバに公開鍵を置いてペアの確認で接続するといった認証方式です。

ではまずは Ubuntu 側で鍵のペアを作成します。 ちなみにコマンド入力時、ssh-k くらいで TAB を押すとコマンドが補完されるのが分かります。

$ cd ~/.ssh
$ ssh-keygen -t dsa
Generating public/private dsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/hiromasa/.ssh/id_dsa): id_dsa.internet
Enter passphrase (empty for no passphrase): [エンター押下]
Enter same passphrase again: [エンター押下]
Your identification has been saved in id_dsa.internet.
Your public key has been saved in id_dsa.internet.pub.

鍵はホームディレクトリの .ssh に格納しておきます。

Ente file is which to save the key では好きなファイル名を設定してください。 パスフレーズの設定はここではなしにしています。(鍵自体に任意のパスワードを設定できます)

できたかどうか確認するため ls。 .pub となっているのが Web サーバに設定する公開鍵となります(ついてないのが秘密鍵、大事にしましょう)。 公開鍵の内容を cat で表示させてメモ(?)っておきましょう。

hiromasa@hiromasa-netbook:~/.ssh$ ls -laF
合計 20
drwx------  2 hiromasa hiromasa 4096 2010-10-30 14:03 ./
drwxr-xr-x 52 hiromasa hiromasa 4096 2010-10-30 14:00 ../
-rw-------  1 hiromasa hiromasa  668 2010-10-30 14:03 id_dsa.internet
-rw-r--r--  1 hiromasa hiromasa  615 2010-10-30 14:03 id_dsa.internet.pub
-rw-r--r--  1 hiromasa hiromasa  982 2010-10-30 14:00 known_hosts
hiromasa@hiromasa-netbook:~/.ssh$ cat id_dsa.internet.pub
ssh-dss AAAAB3NzaC1kc3MAAACBAKh7oNSM2..ww== hiromasa@hiromasa-netbook

次に SSH で接続時にこのファイルを検索してもらえるように、このディレクトリに config という名前のファイルを作成して以下の内容にします。 vi に慣れていない方は GUI のテキストエディタでつくるとよいです。

IdentityFile ~/.ssh/id_rsa.internet

いくつか鍵がある場合はこのファイルに同じように追加していけばOKです。

さて次は、レンタルサーバ側に公開鍵を登録します。 とりあえず、ssh のパスワード認証でログイン。

   1: $ ssh -l [レンタルサーバ・ユーザ名] [レンタルサーバ・ホスト名]
   2: Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes

はじめてつなぐサーバの場合 yes/no を聞いてきますので、yes を選択しましょう。でもって、サーバに接続するいつものパスワードを入力します。 コアサバ/XREA などは SSH で接続する前に Web 管理画面からホストの登録が必要なのでそのように。

つながったらそこはレンタルサーバの UNIX の世界。

やりたいことは、.ssh/authorized_keys というファイルに公開鍵の内容を記入しレンタルサーバ側に配置することです。

$ cd ~/.ssh
$ vi authorized_keys

vi を起動して先ほどの .pub ファイル ssh-dss で始まる1行を全部コピペしてあげてください。 vi の使い方は気合いで。。(笑) 起動後 ESC 押して i おして、GUI から貼り付けて、ESC 押して :wq[エンター] とうてば良いかもしません。

コアサバとかの場合は nano も入っているみたいですのでそちらのエディタでもかまいません。 下に表示されているコマンドは CTRL を押しながらで発動します。

本当はリモートコピーとか簡単にやる方法があるのですが、練習ということで。 終わったら exit とうつとレンタルサーバから自分世界に戻ってこれます。 どーしてもできない! って場合はいつものやり方でファイルを転送してあげてください。 🙂

ほいでもって、

$ ssh -l [レンタルサーバ・ユーザ名] [レンタルサーバ・ホスト名]

とすると、鍵認証でログインできることが確認できます。

さてここからがお待ちかね(?)、GUI の世界です。 今の設定をつかって SSH 接続のファイル転送をしてみましょう。 FTP の転送は安定もしません(大量ファイル転送で FTP が止った経験はありませんでしょうか?)ので、SSH つかえるならこちらの方法がおすすめです。

GNOME 環境では Nautilus という Windows でいうところのファイルマネージャが利用できます。 こいつは SSH 接続も対応していますのでこちらから接続します。

ファイル –> サーバの接続。

ubuntu1010

こんな感じで設定して接続! するとさっきの SSH の設定をつかって鍵認証接続してくれます。

ubuntu1011

こんな感じ。 向こうもこっちも UNIX 系なので同じインターフェースで操作できます。 ファイルの属性変更もいつも通りです。

ファイル転送はやっぱり2ペインだよ~って方は、F9 押して F3 おしましょう。

ubuntu1012

エキストラペインを使えば2画面ファイラにもできます。 🙂

せっかくなので Nautilus  の TIPS をもう一つ。 Ubuntu で作業していると NAS など Windows 共有をみたくなることもあります。 そんなときは CTRL + L。

ubuntu1013

smb:// で相手先の IP アドレスをうてばさくっと表示できます。 ブックマークも可能ですのでよく見るところはしておくと早いでしょう。

…。

思いかけずいい加減長くなってきたので、ここからは

[tegaki]駆け足(笑)[/tegaki]

レンタルサーバにつながったので、ばりばりソースいじるぞって場合は Geany という GTK ベースのエディタがよいかもしれません。 オープンソースの Scintilla ベースのテキストコンポーネントを利用しており、内部リストの性能も悪くないようです。

Geany はプラグインアーキテクチャも持っていますので、とりあえずファイルブラウザを入れる。

ubuntu1020

しかるに左ペインでファイル一覧ができるようになりますので、WordPress いじるときは便利でしょう。

ubuntu1021

正規表現を伴う grep や矩形選択もできますのでいろいろ試してみてください。 よく使われる機能では、キーボードマクロ以外のことはできると思われます。

他にもソースいじる系では Eclipse や Aptana なんかも問題なく動作します。

さて、最後に Web 開発とはあんまり関係ありませんが GNOME Do を紹介です。 ぱかぱかコード書いているとあんまりマウスってさわりたくないものですが、そんなのを解消してくれるアプリです。

とりあえず、インストールして Super(Winキー) + スペースを押してみます。 でもって、fi くらいまでキーボードをうつ。

ubuntu1030

左に対象がでて、右に操作が出ます。 それらのフォーカスは TAB で動かせて選択がある場合はカーソルキーの上下で選べます。 この場合は Firefox の起動。

最近だと Windows 7 も Windows キーからそのまま fire とかうつと起動まではできるようになりましたが、GNOME Do はもーちょっとあります。

何かしら文字を選択した状態で、transl くらいまで入力。

ubuntu1032

選択されたテキストとすると、翻訳サイトにふっとばしてくれます。 とても便利あるね。 GNOME Do さんもいろいろプラグインがありますので試してみてください。 設定は GNOME Do 画面の右上の三角から表示できます。

ubuntu1031

Ubuntu 10.10 Netbook Remix を使っている方は、Unity に Super キーをとられてしまっているので動作しません。 Unity のショートカットはいまいち使えないので、ぼくは gconf-editor で Super のアサインを解除しています。 (apps の下です)

ubuntu1033

うっへ~、とりとめなく長っ、。

ここまで読んでくれた人に、読者サービス。

チラッ☆ (←不要です

Masayan 「…」

ぼのを「…」

続く。(のか?

Ubuntu 10.10 Netbook Remix その後

先日外付けのポータブル HDD にインストールしました Ubuntu 10.10 Netbook Remix ですが結構気に入ってよく使っています。 ThinkPad X61 と IdeaPad S10e で同一ディスクをつなぎ替えて稼働中。 いわゆるネットブックだけではなく 1024×768 系のノート PC にも便利に使えるようです。 🙂

Eclipse 入れたり xampp いれたり Tomcat 入れたりしてすっかりプログラムがかける環境にしてみましたが、画面がせまいノート PC でこういう用途にも Netbook Remix はうまく働いてくれるようです。

ただ、ちょっとまだ Unity はバギーかもしれません。 使っているとちょっとおかしいなというところは目につきます。 まぁ致命的なことは今のところ起きていないので、バージョンアップを楽しみに。

netbook40

OpenGL の組み合わせもなかなかうまく動作しているようです。 上は Titanion さんを動かしているの図。 パッケージに入っていますのでぜひぜひ。 操作は Z と X とその同時押しで、、って弾幕やる人なら分かりますよね(笑)

てなわけで、仮想デスクトップがてら動いているところを動画でとってみました。 エンコード失敗したのでちょっとあらくてすいませぬ。

実は Ubity さんまだキーボードショートカットがいまいちで、マウス必須になってしまうところがちょっとあれなのですが、そこは発展中ということでご愛敬。

てなわけで、動画とったら力尽きたので今日はここまででございます。。

Ubuntu 10.10 Netbook Remix のインストール

先日 10/10 に Ubuntu 10.10 のリリースがありました。 🙂 Desktop 版、Server 版、Netbook 版といくつかありますが、今日は Netbook Remix を IdeaPad に入れてみました。

10.04 の Netbook Remix を入れて結構使っていましたが、10.10 版もなかなかよさそうです 😀 目玉は最近の 16:9 や 16:10 の横長液晶の縦方向を有効活用する Unity インターフェースだと思います。

netbook30

こんな感じで、アプリの最大化を基本として上部バーにウインドウ操作系と通知を統合し、横に長いことを生かして左にタスクスイッチャーが追加されています。 アプリによっては Mac のようにメニューも上部バーに統合されるようです。

左のタスクスイッチャーは Windows 7 のそれに似ていて、起動アプリのピン留めができます。 また、バックグラウンド動作で見えていないウインドウの動作があった場合は、揺れてお知らせしてくれたりしてなかなかかわいいです。

ちなみに最初、この上方向からの順番の変更の仕方が分からなかったのですが、右に引き抜いてから動かせば良いようです。 なるほど(笑)

netbook34

ちなみにタスクスイッチバーのショートカットは Super(Win)キー深押し+数字でした。

また、10.04 の Netbook Remix では標準でなかった仮想デスクトップが使えるようになっています。 このため、GPU 支援が必須になっています。 Intel 内蔵か NVIDIA なら何もしなくて問題なく動きそうです。(うちで試した限りは AMD の内蔵 GPU では動きませんでした)

 netbook31

Unity は基本的に最大化でつかわれる設計ですが、仮想画面は CTRL + TAB のグループをつくる感じで操作すると良いのだと思います。 ALT + CTRL + 矢印キーで仮想デスクトップのスイッチができます。

それから、iPhone 以降流行のアプリケーション指向。 アプリランチャーもそんな感じに。 インストール済み、未済のアプリが統合され、入っていないものを起動しようとすると、そのままネットワークインストーラが起動します。

netbook32

一方でドキュメント指向もサポートしています。

netbook33 

これらはシングルコア Atom だとちょっと重いかな、、Core 2 Duo くらいで動かすとわりと良い感じでした。 今後、チューニングされていくかもしれません。

今回この Netbook Remix は、USB HDD にインストールして動作させています。 こうしておくと、USB HDD ぬいて(大抵の)いろんな PC で自分の環境を起動できるので大変便利です。 (ちなみに最近のインターネットカフェは BIOS でブート選択画面だせないように制限かけてるところ多くて、ちょっとちんまり。。)

インストール時のパーティション設定で「高度な設定」を選択し、外付け HDD に / の ext4 ボリュームと swap 領域をつくりフォーマット指定をします。(内蔵 HDD に間違えないように!!)

Ubuntu は 10G や 20G あれば十分なので、残りは FAT32 の領域としてとっておけば、普通の外付け HDD としても機能できます。 これはインストール時は空き領域にしておいて後で Windows でフォーマットしたほうが安全かもしれません。

でもってブートローダを入れる箇所の指定がありますので、必ずそこを USB HDD やメモリにします。 あとはインストール後 BIOS で USB HDD を優先にして電源入れてあげれば Ubuntu が起動します。 たとえば内蔵 HDD の Windows あげたいときは抜いておくだけ。 楽あるね。

IMG_0096 

さて、実は今回うちの IdeaPad / ThinkPad に接続した USB CDROM –> USB HDD というインストールを行った場合に、ブートローダ書き込み時にエラーがでてインストールを完了できませんでした。 これは 10.04 のときもでていて、このときは ThinkPad のみでしたが、今回は IdeaPad でも同様のエラーが。

もしかすると、単純に USB HDD のパーティションの状態のせいかもなのですが、とりあえずデスクトップ PC の SATA の CDROM から USB HDD にインストールさせています。 で、IdeaPad につなぎなおしています。

ネットブック系で多く使われているだろう、Broadcom の NIC も今回からコンパイルすることなく追加ドライバでいれてくれるようになっています。 ハードウェア・ドライバを選択するとサーチしてくれると思われます。 ネットワークインストールなのでこのときは、有線をつないでおきます。

あとは、、Eclipse とかパッケージ外のアプリを動かしたときピン留めできないのがちょっと残念。 .desktop ファイルをつかって gconf-editor でごにょごにょするとできそうでしたがとりあえずあきらめ。 また、メニューバーが消されてしまってしんなりしたときは、環境変数で次を設定後起動すると乗っ取られないようです。

export UBUNTU_MENUPROXY=0

ThinkPad X61 にも接続して動作させていますが、1024×768 機でもなかなか便利なように思いました。 トラックポインタの設定は相変わらず手動なので /usr/share/X11/xorg.conf.d/20-thinkpad.conf に以下のファイルを追加します。

Section "InputClass"
    Identifier "Trackpoint Wheel Emulation"
    MatchProduct "TrackPoint"
    MatchDevicePath "/dev/input/event*"
    Driver "evdev"
    Option "EmulateWheel" "true"
    Option "EmulateWheelButton" "2"
    Option "Emulate3Buttons" "false"
    Option "XAxisMapping" "6 7"
    Option "YAxisMapping" "4 5"
EndSection

10.04 から場所が変わっているので要注意です。

てなわけで、持ち運び環境としても、横長液晶用の UI としてもなかなか便利な Ubuntu 10.10 Netbook Remix でした。 気に入って使っています。 🙂