Ubuntu 22.04 LTS アップグレードと Focusrite Scalett Solo オーディオインターフェース

Ubuntu 22.04 LTS がリリースされましたので、Raspberry Pi 400 と WSL2、そしてメインで使っている ThinkPad P14s に導入してみました。

Raspberry Pi 400:

導入済みの Ubuntu 20.04 LTS からのアップグレード。SSD 起動にしていますが、1時間ほどかかったでしょうか。無事 22.04 LTS となり、SDL の画面描画やオーディオ再生などうまく動作しているようです。

WSL2:

こちらは、Microsoft ストアより Ubuntu 22.04 LTS を選択して新規導入。ESP32/M5Stack のSDKである esp-idf に含まれる (riscv32-) gcc などのバイナリーパッケージが正常に動作することを確認。

ThinkPad P14s:

懸念していた esp-idf のバイナリーパッケージが WSL2 で正常動作しましたので、メインの ThinkPad P14s にも導入。 Ubuntu 20.04 LTS から Ubuntu 22.04LTS にアップグレードインストールしています。 30分ほど。

Wayland セッションを使うと、現在 Indicator Stickynotes(付箋)でウインドウ位置や Dock アイコンの制御、Alacritty のウインドウ描画が違和感のある感じになりましたので、いったん X.org セッションで動作させています。

ハードウェア的には 2点問題がでています。

Focusrite Scalett Solo オーディオインターフェース:

ThinkPad には USB オーディオインターフェースとして、Focusrite 社の Scalett Solo を接続していますが、ALSA からの認識で対応するサンプリングレートが低く(44100, 48000のみ)申告されてしまうという問題がでました。

$ uname -a
Linux thinkpad-p14s 5.15.0-27-generic #28-Ubuntu SMP Thu Apr 14 04:55:28 UTC 2022 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

$ cat /proc/asound/USB/stream0
Focusrite Scarlett Solo USB at usb-0000:07:00.4-2, high speed : USB Audio

Playback:
  Status: Stop
  Interface 1
    Altset 1
    Format: S32_LE
    Channels: 2
    Endpoint: 0x01 (1 OUT) (SYNC)
    Rates: 44100, 48000
    Data packet interval: 125 us
    Bits: 24
    Channel map: FL FR

Ubuntu 20.04 LTS では次のように 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000 となります。

$ uname -a
Linux hiromasa-t420s 5.13.0-40-generic #45~20.04.1-Ubuntu SMP Mon Apr 4 09:38:31 UTC 2022 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

$ cat /proc/asound/USB/stream0
Focusrite Scarlett Solo USB at usb-0000:00:1d.0-1.2, high speed : USB Audio

Playback:
  Status: Stop
  Interface 1
    Altset 1
    Format: S32_LE
    Channels: 2
    Endpoint: 0x01 (1 OUT) (SYNC)
    Rates: 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000
    Data packet interval: 125 us
    Bits: 24
    Channel map: FL FR

96KHz などが設定できないと、ハイレゾ系の音源や高サンプリングレートのソフトシンセの開発に支障がでるためやや悩み。

カーネルのソースを眺めていたところ、次のようなソースが追加されていることを発見。

/*
 * Many Focusrite devices supports a limited set of sampling rates per
 * altsetting. Maximum rate is exposed in the last 4 bytes of Format Type
 * descriptor which has a non-standard bLength = 10.
 */
static bool focusrite_valid_sample_rate(struct snd_usb_audio *chip,
					struct audioformat *fp,
					unsigned int rate)

Focusrite ではあるものの Solo が入っていないため、動作が不正しているのではないかと当たりをつけてさらにソースを追っていたところ、Skip reading sampe rate for devices というワークアラウンドフラグ(quirk_flags)がありましたので、試しに設定してみたところ、正しく(とは言わないかもですが…) 高いサンプリングレートも申告されるようになりました。(ちなみに device_setup=1 の指定で今回カーネルに追加された Focusrite のミキサードライバーが有効になるようです)

$ sudo vi /etc/modprobe.d/scarlett.conf
options snd_usb_audio vid=0x1235 pid=0x8211 device_setup=1 quirk_flags=0x1
$ cat /proc/asound/USB/stream0
Focusrite Scarlett Solo USB at usb-0000:07:00.4-2, high speed : USB Audio

Playback:
  Status: Running
    Interface = 1
    Altset = 1
    Packet Size = 144
    Momentary freq = 96000 Hz (0xc.0000)
  Interface 1
    Altset 1
    Format: S32_LE
    Channels: 2
    Endpoint: 0x01 (1 OUT) (SYNC)
    Rates: 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000
    Data packet interval: 125 us
    Bits: 24
    Channel map: FL FR

このことにより Jack も高いサンプリングレートで起動できるようになりました。(解決)

$ cat .jackdrc
/usr/bin/jackd -dalsa -dhw:USB -r96000 -p1024 -n2

ワークアラウンドなので ALSA に報告して修正してもらうのが正しいでしょうか。要調査。同件ですが Ubuntu 日本語フォーラムで質問させていただいておりました。

Apple AV アダプタ:

ThinkPad には外部の HDMI モニターを接続するために、USB-C Apple AV アダプタを転用して使っていましたが、接続したまま PC の電源を入れると画面が真っ黒になり Ubuntu 22.04 LTS がブートできない様子でした。5.15.0-27-generic にて確認。

対応する元気が出なかったので、いったん AV アダプタを使わず、本体の HDMI に直接モニターを接続するようにしたら good work となりました。(継続検証)

外部PPA と Snap アプリケーション:

登録している PPA は次のとおりです。

http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy InRelease
http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates InRelease [109 kB]
http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-backports InRelease
http://packages.microsoft.com/repos/edge stable InRelease
http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates/main amd64 DEP-11 Metadata [6,632 B]
http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates/universe amd64 DEP-11 Metadata [19.2 kB]
https://packages.microsoft.com/repos/code stable InRelease [10.4 kB]
https://packages.microsoft.com/repos/code stable/main arm64 Packages [82.7 kB]
http://security.ubuntu.com/ubuntu jammy-security InRelease [110 kB]
https://packages.microsoft.com/repos/code stable/main armhf Packages [82.6 kB]
http://archive.ubuntu.com/ubuntu jammy InRelease
http://ppa.launchpad.net/mmk2410/intellij-idea/ubuntu jammy InRelease
https://deb.nodesource.com/node_16.x focal InRelease
http://security.ubuntu.com/ubuntu jammy-security/main amd64 DEP-11 Metadata [6,632 B]
https://ppa.launchpadcontent.net/kicad/kicad-6.0-releases/ubuntu jammy InRelease

VSCode や Microsoft Edge、KiCAD、Intellij IDEA、Node.js 16 などうまく動作しています。

Lovery Composer Snap Linux 版も良い感じです…! Linux でもレトロぴこぴこシンセの打ち込みを楽しめます。:D

デスクトップアクセサリーの MaCoPiX もソースコードからビルドして起動できました。

$ sudo apt install libgtk-3-dev
$ git clone https://github.com/chimari/MaCoPiX.git
$ cd MaCoPiX
$ ./configure
$ make -j8
$ src/macopix

Ubuntu 22.04 LTS は、Wayland セッションが前述の理由でまだ使えないのが寂しいですが、GNOME 系のアニメーションもスムーズになって良さそうな雰囲気です。Snap 版 Firefox も今の所、げ!というところはなさそうです…(今後あるかもですがw

LTS 版にて5年間(+5年延長)、引き続き Ubuntu にお世話になります。ちなみに、メインで使う OS を Ubuntu (8.04から) にしてから 14年くらい経つようです。ひー。

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