WordPress 3.6 リリースとメディアプレーヤー

WordPress 3.6 日本語版が 8/3 にリリースされました!

WordPress 3.6 “Oscar”

以下は、Matt Mullenweg が書いた WordPress.org 公式ブログの記事、「WordPress 3.6 “Oscar”」を訳したものです。

WordPress 3.6 日本語版リリースのお知らせ

WordPress 3.6 日本語版をリリースしました。

投稿のリビジョン管理の強化や、複数人で記事を編集した際の編集ロック・引継ぎ機能の追加など、コンテンツを管理する上で大切な機能が強化されました。また、ついに音声や動画が再生できるメディアプレーヤーが内蔵されました。待っていました。 😀

この記事ではリビジョン管理と、メディアプレーヤーを取り上げてみます。

リビジョン管理

3.6 よりリビジョンの差分管理の UI が刷新され、比較や戻しの操作がかなり使いやすくなっています。

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また歳をとった diff が見ることができました。。記事は戻せど、時は戻らず。。

さて、SaCSS でもご質問いただきましたが保管するリビジョン数はデフォルトで無制限(-1)です。

変更したい場合、wp-config.php に新設する WP_POST_REVISIONS 定数、もしくは functions.php の wp_revisions_to_keep フィルターで設定できます。投稿タイプや記事ごとで設定したい場合はフィルターで分岐して使うとよいでしょう。

wp-config.php

// リビジョンがサポートされている投稿タイプ全体の履歴を10記事にする
define('WP_POST_REVISIONS', 10);

functions.php (PHP 5.3 以降、PHP 5.2 以下の場合はクロージャを崩してください)

add_filter('wp_revisions_to_keep', function($num, $post) {
    // 記事や投稿タイプで分岐したい場合 $post で条件判定
    return 10;
}, 10, 2);

なお、履歴をとらない場合は 0 を設定します。

メディアプレーヤー

おまちかね、メディアプレーヤー。 外部サイトにたよることなく、記事中に音声や動画を埋め込めるようになりました!

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MP3 などの ID3 も読み取ってくれるすぐれもの。

バンドのウェブサイトをつくるにも良いのではないでしょうか。スマートフォンでも再生できるハズです。 🙂

というわけで、わたくしの作曲と友人ササミによる編曲、現在製作中のゲーム「Legend Of Moriko」よりメイン曲 “Ghost Moon” ピアノバージョンとエンディングバージョン。 2005年につくたれた「あなたにDoS」のササミボーカロイドアレンジを紹介して、この記事を終えることにしましょう。

この曲たちは札幌と山形の仙台の遠距離、インターネット上だけで作詞・作曲・アレンジされています。すごい時代になったものです!

Ghost Moon (Piano ver)
作曲・ひろましゃ / 編曲・ササミ

Ghost Moon (Ending ver)
作曲・ひろましゃ / 編曲・ササミ

あなたにDoS (VOCALOID ver)
作詞・aka & ひろましゃ / 作曲・ひろましゃ / 編曲・ササミ

お楽しみください。 :) (サンキューササミ)

Kindle Fire HD 購入

Kindle Fire の 3000円割引最終日に、Grails2 系の洋書がいくつかでていることに気がついてしまったのが運の尽き・・・。 スマートフォンや 10インチ Android タブレットの Kindle アプリで読んでみたものの、小さすぎ大きすぎ。。

以前から Kindle Paperwhite は持っていて、小説を読むのにこれ以上のものはないと思っていたのですが、技術書を出力するにはちょっとページ送りの速度や、画面の大きさに難があり。小説と違って、ペラペラ戻ったり飛んだりしますゆえ。

というわけで、Kindle Fire HD を買ってしまいました。 割引入って 12,800 円。:)

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手前 Paperwhite、奥 Fire HD。こうしてみると、Paperwhite の紙っぽさはさすがですね。今後も小説はこちらで!

さて、Kindle Fire HD で The Defintive Guide To Grails2 を読んでみている図。良い感じです。

Screenshot_2013-07-14-11-15-03

Kindle 版の Grails 書籍は、紙版よりずいぶん安くなっています。 たぶん、Groovy in Action Second Edition も今後でてくるとと思うので楽しみです。当たり前なんですが、洋書でも送料もかからないのが良いですなぁ。:)

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Kindle Fire は、普通の Android に近いですので .apk ファイルさえあれば Kindle Store にないアプリも(たぶん大抵)動作します。 XBMC を入れてみた図。

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GPU は PowerVR SGX 540。 残念ながら XBMC では動画再生支援が効いていないのかコマ落ちします。 Twitter クライアントや FIrefox などはずいぶん機敏に動作します。 🙂

重量は若干あるものの、カバンのサイドぽけっとに入れておくにも丁度良いです。純正ケースも良い意味で存在感がなく、これは本なんだなって感じがしてお気に入りました。

ちなみに、洋書を買っていますが英語が読めません。(←壮大なオチ

WordPress for Android のビルド

突然ですが WordPress の Android スマートフォン投稿アプリ「WordPress for Android」のビルドの仕方です。

事の発端は、スマートフォンを Galaxy SII から S4 に変えたこと…。なんと S4 は写真の画素を VGA に落とせず、サーバのメモリ不足にて WordPress の写真ブログに投稿できないという衝撃の事実。(←時代についていっていないひろましゃくん…

まぁ、ついでに好きなように WordPress for Android のソースコードを修正できたら面白いのではないかと始めたのでした。

wp-android10

どうやら次世代 WordPress には、JSON ベースの REST API も付きそうな雰囲気ですので、こういった WordPress が備える Web 管理画面外からの投稿アプリの研究をしておくのも良いかもしれませんね。 🙂

てなわけで、自分でも忘れそうなのでビルド方法を記しておきます。

Android SDK や ADT はインストール済みとします。 画面は Ubuntu の 英語版 Eclipse より。 他の環境の方は適宜読み替えください。

依存ライブラリのセットアップ

WordPress for Android をビルドするには 、ActionBarSherlockandroid-menudrawer ライブラリが必要です。 何気に pom.xml とかがないので dependency がよく分からないのですが、、とりあえずそれぞれの master ブランチを使っています。

両ライブラリともに github で公開されていますのでクローンします。

ActionBarSherlock
android-menudrawer

Eclipse に EGit が入っていると思いますので、Git Repository ビューより。

wp-android01

2つのライブラリがクローンできたら双方とも Eclipse のワークスペースに持ってきます。

File -> New -> Other -> Android Existing Code

wp-android02

Next ボタン押下後にパスの指定がでますので、さきほどクローンした 2ライブラリを追加します。

ActionBarSherlock はリポジトリに複数のプロジェクトが含まれていますが、「actionbarsherlock」ディレクトリを指定します。通常は次のパスになるでしょう。

~/git/ActionBarSherlock/actionbarsherlock
~/git/git/android-menudrawer

ワークスペースにプロジェクトが持ってこれたら、それぞれに API レベルとライブラリ利用の指定をします。

プロジェクト名右クリック -> Properties -> Android

android-menudrawer のマスターブランチは、Jerry Beans でないとコンパイルが通らないようだったので、双方とも 4.2.2 (API 17) に設定しました。 また、Library の「Is Library」のチェックを忘れずにつけます。

wp-android03

以上で依存関係の操作は終わりです。

WordPress for Android コアのビルド

WordPress for Android は SVN でソースが公開されていますので、いつも通り Eclipse の SVN ビューからチェックアウトし、ワークスペースにのせます。

http://android.svn.wordpress.org/

次に先ほど入れた依存ライブラリのパスを設定していきます。

wp-android プロジェクト右クリック -> Properties -> Android

チェックアウト後は、Library がパス切れ(バッテン)していると思いますので、一度 Remove して先ほどワークスペースに追加したふたつのライブラリを Add し直します。

wp-android04

wp-android05

次にデプロイ時に含むライブラリを選択します。

wp-android プロジェクト右クリック -> Properties -> Other and Export

SDK(Android 4.2.2) と Android Private Libraries と Android Dependencies にチェックがついていることを確認してください。(指定できていないと ClassNotFound Exception します)

wp-android07

ここでいよいよ、ライブラリも含めてビルド(クリーン)します。

Project -> Clean

3つのプロジェクトを選択して OK を押します。

wp-android08

ビルド通りましたか? 😀

ビルドパスにライブラリの jar が追加されていることを確認します。

wp-android プロジェクト右クリック -> Properties -> Java Build Path

wp-android06

では、アプリを実行してみます。

wp-android 右クリック -> Run as -> Android Application

wp-android09

おめでとうございます。 WordPress for Android はあなたの手の中に 😀

wp-android11

動かない場合は、おそらく依存関係の欠如だと思いますので Marker ビューで追っていけばなんとかなると思います。

ビルドができれば、あとは知恵と勇気でなんとかなるですね。これくらいの大きさの実装だと Android アプリ作成の勉強にもちょうど良いです。

これよりソースをいじってみたいと思います。 🙂