Kindle Fire HD 購入

Kindle Fire の 3000円割引最終日に、Grails2 系の洋書がいくつかでていることに気がついてしまったのが運の尽き・・・。 スマートフォンや 10インチ Android タブレットの Kindle アプリで読んでみたものの、小さすぎ大きすぎ。。

以前から Kindle Paperwhite は持っていて、小説を読むのにこれ以上のものはないと思っていたのですが、技術書を出力するにはちょっとページ送りの速度や、画面の大きさに難があり。小説と違って、ペラペラ戻ったり飛んだりしますゆえ。

というわけで、Kindle Fire HD を買ってしまいました。 割引入って 12,800 円。:)

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手前 Paperwhite、奥 Fire HD。こうしてみると、Paperwhite の紙っぽさはさすがですね。今後も小説はこちらで!

さて、Kindle Fire HD で The Defintive Guide To Grails2 を読んでみている図。良い感じです。

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Kindle 版の Grails 書籍は、紙版よりずいぶん安くなっています。 たぶん、Groovy in Action Second Edition も今後でてくるとと思うので楽しみです。当たり前なんですが、洋書でも送料もかからないのが良いですなぁ。:)

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Kindle Fire は、普通の Android に近いですので .apk ファイルさえあれば Kindle Store にないアプリも(たぶん大抵)動作します。 XBMC を入れてみた図。

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GPU は PowerVR SGX 540。 残念ながら XBMC では動画再生支援が効いていないのかコマ落ちします。 Twitter クライアントや FIrefox などはずいぶん機敏に動作します。 🙂

重量は若干あるものの、カバンのサイドぽけっとに入れておくにも丁度良いです。純正ケースも良い意味で存在感がなく、これは本なんだなって感じがしてお気に入りました。

ちなみに、洋書を買っていますが英語が読めません。(←壮大なオチ

WordPress for Android のビルド

突然ですが WordPress の Android スマートフォン投稿アプリ「WordPress for Android」のビルドの仕方です。

事の発端は、スマートフォンを Galaxy SII から S4 に変えたこと…。なんと S4 は写真の画素を VGA に落とせず、サーバのメモリ不足にて WordPress の写真ブログに投稿できないという衝撃の事実。(←時代についていっていないひろましゃくん…

まぁ、ついでに好きなように WordPress for Android のソースコードを修正できたら面白いのではないかと始めたのでした。

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どうやら次世代 WordPress には、JSON ベースの REST API も付きそうな雰囲気ですので、こういった WordPress が備える Web 管理画面外からの投稿アプリの研究をしておくのも良いかもしれませんね。 🙂

てなわけで、自分でも忘れそうなのでビルド方法を記しておきます。

Android SDK や ADT はインストール済みとします。 画面は Ubuntu の 英語版 Eclipse より。 他の環境の方は適宜読み替えください。

依存ライブラリのセットアップ

WordPress for Android をビルドするには 、ActionBarSherlockandroid-menudrawer ライブラリが必要です。 何気に pom.xml とかがないので dependency がよく分からないのですが、、とりあえずそれぞれの master ブランチを使っています。

両ライブラリともに github で公開されていますのでクローンします。

ActionBarSherlock
android-menudrawer

Eclipse に EGit が入っていると思いますので、Git Repository ビューより。

wp-android01

2つのライブラリがクローンできたら双方とも Eclipse のワークスペースに持ってきます。

File -> New -> Other -> Android Existing Code

wp-android02

Next ボタン押下後にパスの指定がでますので、さきほどクローンした 2ライブラリを追加します。

ActionBarSherlock はリポジトリに複数のプロジェクトが含まれていますが、「actionbarsherlock」ディレクトリを指定します。通常は次のパスになるでしょう。

~/git/ActionBarSherlock/actionbarsherlock
~/git/git/android-menudrawer

ワークスペースにプロジェクトが持ってこれたら、それぞれに API レベルとライブラリ利用の指定をします。

プロジェクト名右クリック -> Properties -> Android

android-menudrawer のマスターブランチは、Jerry Beans でないとコンパイルが通らないようだったので、双方とも 4.2.2 (API 17) に設定しました。 また、Library の「Is Library」のチェックを忘れずにつけます。

wp-android03

以上で依存関係の操作は終わりです。

WordPress for Android コアのビルド

WordPress for Android は SVN でソースが公開されていますので、いつも通り Eclipse の SVN ビューからチェックアウトし、ワークスペースにのせます。

http://android.svn.wordpress.org/

次に先ほど入れた依存ライブラリのパスを設定していきます。

wp-android プロジェクト右クリック -> Properties -> Android

チェックアウト後は、Library がパス切れ(バッテン)していると思いますので、一度 Remove して先ほどワークスペースに追加したふたつのライブラリを Add し直します。

wp-android04

wp-android05

次にデプロイ時に含むライブラリを選択します。

wp-android プロジェクト右クリック -> Properties -> Other and Export

SDK(Android 4.2.2) と Android Private Libraries と Android Dependencies にチェックがついていることを確認してください。(指定できていないと ClassNotFound Exception します)

wp-android07

ここでいよいよ、ライブラリも含めてビルド(クリーン)します。

Project -> Clean

3つのプロジェクトを選択して OK を押します。

wp-android08

ビルド通りましたか? 😀

ビルドパスにライブラリの jar が追加されていることを確認します。

wp-android プロジェクト右クリック -> Properties -> Java Build Path

wp-android06

では、アプリを実行してみます。

wp-android 右クリック -> Run as -> Android Application

wp-android09

おめでとうございます。 WordPress for Android はあなたの手の中に 😀

wp-android11

動かない場合は、おそらく依存関係の欠如だと思いますので Marker ビューで追っていけばなんとかなると思います。

ビルドができれば、あとは知恵と勇気でなんとかなるですね。これくらいの大きさの実装だと Android アプリ作成の勉強にもちょうど良いです。

これよりソースをいじってみたいと思います。 🙂

WordPress10周年記念! SaCSS WordPress 特集2013

札幌のウェブデザイナー・コーダーのためのセミナー・勉強会 SaCSS(sapporo.css)にて、5/24 に催されました「WordPress10周年記念! SaCSS WordPress特集2013」に行ってまいりました。

WordPress10周年記念! SaCSS WordPress特集2013

@hiromasa :「WordPress10周年記念でひろましゃが語る!WordPress の新機能と最新動向」
@se_ino :「WordPress を初めて使って」
@komomoaichi :「WordPressで覚えるPHP入門」
@h2ham :「Webデザイナーの仕事におけるWordPressとテンプレート」

WordPress 日本語化チーム、Multibyte Patch Plugin でおなじみの倉石さんも来られまして、札幌からも 10周年おめでとうのメッセージを送ることができて良かったです!

パチリ。:)

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SaCSS にて自分の方は、次期バージョンになります WordPress 3.6 の新機能などについてをお話させてもらいました。

スライドに動画を使ってしまっていたので、ここではダイジェストのスクリーンショットを掲載することにします。(以下開発中の WordPress 3.6 trunk の画面です)

オーディオ・ビデオサポート

WordPress 3.6 より audio、video ショートコードが追加になり、youtube などに頼らずに自前でメディア再生ができるようになります。

video01

音声は、’mp3′, ‘ogg’, ‘wma’, ‘m4a’, ‘wav’、動画は、’mp4’, ‘m4v’, ‘webm’, ‘ogv’, ‘wmv’, ‘flv’に対応しています。プレイヤーには html5、フラッシュ、マイクロソフト系は Silverlight が選択されるようです。

ちなみにメディア系のファイルは大きいですので、ファイルアップロードの際に PHP のサイズ制限にかかるかもしれません。そのような場合は、php.ini で次の設定をすると良いと思います。

upload_max_filesize = 100M
max_post_size = 100M

記事リビジョン(履歴)操作の UI のアップグレード

記事間の diff 操作や、リビジョンを戻す操作も直感的になってとても使いやすくなります。

revision

なお、リビジョン数はデフォルト無制限です。履歴数に制限をかけたい場合は、wp-config.php で次のように WP_POST_REVISIONS 定数で設定してください。

define('WP_POST_REVISIONS', 20);

投稿ロック

編集中の記事がロック状態に遷移し、複数人の編集争いで内容の破壊が防がれるようになります。

lock01

他の人が編集中を表す「鍵マーク」の記事を開いたときの図。「編集を引き継ぐ」でロックを解除することもできます。

lock02

自分が編集中の記事が他の人に引き継がれた場合は、ほぼリアルタイムで下の画面がポップアップしてきてリビジョンに保存されます。すごい。

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投稿フォーマット

カスタム分類「投稿フォーマット」とカスタムフィールドを使った、投稿管理画面の入力項目変更 UI が搭載されます。(テーマで投稿フォーマットをサポートをした時のみ機能が現れます)

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投稿フォーマット名や入力項目など、管理画面がまだカスタマイズできないため、クライアントさんに入れるような WordPress では採用しにくいところもありますが、将来的には面白い機能になるのではないかと思います。

以上、WordPress 3.6 にはローカルストレージへの記事保存などまだまだ新機能あるとおもいますが、SaCSS で紹介させていただいた内容でした。 🙂

WordPress 10周年、おめでとうございます!

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(…ひろまさ老けたんじゃないか?と言っているのは誰ですか…)