VDPAU 動画再生支援の利用

Ubuntu 9.10 にアップグレードして、ふと mplayer の vc オプションをみていみたら、VDPAU 対応の codec が入っていたので早速試してみました。

VDPAU というのは NVIDIA からでている動画再生支援技術のひとつです。 動画再生時に GPU の機能をつかって CPU の負荷をさげるというまっことにありがたい機能です。 🙂

NVIDIA の GPU と Linux ドライバのインストール、あと対応ソフトがあれば利用可能です。 とりあえずお使いの mplayer が対応しているかは以下のようにすると分かります。

hiromasa@hiromasa-cube:~/デスクトップ$ mplayer -vc help | grep vdpau

ffmpeg12vdpau ffmpeg    working   FFmpeg MPEG-1/2 (VDPAU)  [mpegvideo_vdpau]
ffwmv3vdpau ffmpeg    problems  FFmpeg WMV3/WMV9 (VDPAU)  [wmv3_vdpau]
ffvc1vdpau  ffmpeg    problems  FFmpeg WVC1 (VDPAU)  [vc1_vdpau]
ffh264vdpau ffmpeg    working   FFmpeg H.264 (VDPAU)  [h2

VDPAU の文字がみえたらばんざい。 そのまま使うことができます。

動画再生支援は特に HD 動画で力を発揮します。 HD 動画なんかもっていないんじゃという方は以下から 1080 な wmv をダウンロードできます。 研究で再生してみましょう。 😛

Microsoft Windows Media Player : WMV 高精細コンテンツ ショーケース

Windows Media Audio/Video 9 シリーズは、最大解像度 1080 ピクセルの高精細 (HD) ビデオおよびマルチチャネル音声を実現する革新的なコーデックのセットです。体験版クリップをダウンロードして、高精細ビデオを体験してください。超高品質をお届けするこの体験版ビデオクリップは、1280 x 720 (720 p) または 1920 x 1080 (1080 p) のいずれかで、毎秒 24 フレーム (fps) でエンコードされています (解像度はクリップによって異なります)。

というわけで早速再生です。

vdap01

とりあえず VDPAU 使わない版。

$ mplayer Coral_Reef_Adventure_1080.wmv

4コアの CPU を使っていますが、各コアが順番に高負荷になっているのが分かります。

vdap02

では次は、VDPAU 使う版。 リサイズなどのフィルター系と codec そのものに VDPAU を適応します。

$ mplayer -vo vdpau -vc ffwmv3vdpau vdpau Coral_Reef_Adventure_1080.wmv
Selected video codec: [ffwmv3vdpau] vfm: ffmpeg (FFmpeg WMV3/WMV9 (VDPAU))
VO: [vdpau] 1440x1080 => 1920x1080 WMV3 VDPAU acceleration

そもそもリソースメータの表示が重かったりするわけですが、平均して相当負荷が下がっているのが分かります。 🙂

vdpa03

うちの NVIDIA はオンボード内蔵の遅いやつですが、それでもこれだけの効果があるのは強力ですね。 Atom + ION 機なんかでもおそらく実用的に HD 動画が再生できると思います。

ということで、気分を良くして Ubuntu 9.10 の各種 mplayer の GUI フロントエンドにこのオプションを使うように設定してみたりするのですが、どうも動作しませんでした(笑)

smplayer は出力を vdpau にすると codec も自動選択してくれるようにみえました。 GNOME Mplayer の場合はそういう機能がなさそうなので、動画にあわせてオプションを追加。。 ちょいめんどう。

vdap04

これでいいと思うのですが、動画が表示されません。 ぱらみですが、 –wid でウインドウハンドルを指定して表示するのが –vo vdpau だと落ちてしまっているようなな気がします。 もし同様に落ちた方がいましたら、 smplayer の mplayer ログでみれると思いますので研究を。。 🙂

・・・とおもったらこちらの方法で再生できました! (追記)

Ubuntu9.10beta + nVidia IOn + VDPAU + MPlayer – j9_1031 の日記

劇的な効果ですね、これ。 でも、速いCPUがあれば、こんな苦労は必要ないけどね。

さて、くだけた話、動画再生で 4コアの CPU の1コア もってかれるくらいは痛くもかゆくもないしもともと CPU も速いのでこの機械だとあまり恩恵もないのですが、これがネットブックとかだとかなり有用ですね。 ION 機でもためしてみたいデス。

Ubuntu 9.10 + Eclipse でボタンが押下できない場合

昨日新規インストールした Ubuntu 9.10 ですが Eclipse の挙動がおかしくなっていまいボタンがうまくおせたり押せなかったり。 どうやら GTK のバージョンがあがって、ボタンのイベントが変になってしまったようです。 検索するとみなさん同じ問題にあたっている模様。

とりあえず、環境変数を設定して起動すると修正できるようです。 よかった。 🙂

Problems with Eclipse buttons in Ubuntu 9.10

After upgrading to Ubuntu 9.10 (Karmic Koala) some buttons no longer work in Eclipse 3.5. Clicking has no effect but keyboard shortcuts still work.

こんな感じでボタンアップのイベントがこなくて押しっぱなしになるボタンがあります。 うちの場合すべてではないよう。

eclipse91001

[tegaki]むきーおせねー[/tegaki]

というわけで上のサイトで紹介されているように、ぼくの場合は eclipse-gtkfix.sh とかつくって、

#!/bin/sh
export GDK_NATIVE_WINDOWS=1
/home/hiromasa/Application/Eclipse/eclipse-php-galileo-linux-gtk/eclipse

でこいつを起動するとうまく動作するようになりました。 良かった。 🙂

根本的には、Eclipse 側の

 Bug 287307 -  [Widgets] [GTK2.18] Control.setZOrder broken on Gtk+ >= 2.17.3

Summary:     [Widgets] [GTK2.18] Control.setZOrder broken on Gtk+ >= 2.17.3

これで修正されそうです。 Ubuntu 9.10 の GTK が 2.18 になったことが原因かと思いますが、Eclipse 3.6 からは大丈夫そうですね。

以下、ついでメモ。

昨日出ていた問題の、

  • dmesg に hda-intel: spurious response 0×0:0×0, last cmd=0×170503 のような不穏なメッセージが出る
  • PulseAudio にアプリが接続すると「ぶちっ」と音がする?

はどうやら同じ問題のようです。 アプリがサウンドデバイスに接続するタイミングで上のメッセージが大量に出ていたので、そのノイズがでているのかもしれません。

あと、Impulse という Screenlets のグライコの反応が遅くなる件ですが、他のグライコが実装されているアプリ (GNOME MPlayer)でも起きているように見えました。

うちのサウンドカード特有の問題のきもしますがなにかタイミング系のものでしょうか。。 カーネルよりっぽくて根が深そうです。

というわけで紆余曲折の元 9.10 の環境ができました。 😛

ubuntu91011

Windows 7 発売記念(?)ということでランチャーを GnoMenu に変更。

ubuntu91012

これは Vista/7 風ですが他にもいろいろテーマとかも変えれるようです。 🙂

Ubuntu 9.10 のインストールと GNOME Shell

OS インストールブログとかしている hiromasa.another ですが、でるんだからしょうがない。 この手のことにがまんってものはないらしいです(笑) ということで、Ubuntu の 10月版がでましたのでいれてみました。

*.10 は次の年の *.04 にむけたバージョンになるため、経験的に不安定なこともあるのですが、まぁまぁやってみましょう。

4月に出た 9.04 くんはとてもよくできていて、ご機嫌で使っていたのですが 9.10 のリリースとともにアップグレード通知が画面にでてきたのでつい

[tegaki]ぽち。[/tegaki]

・・・で、インストールできたことはできたのですが、ぼくの場合、標準以外のアプリをたくさんいれているせいもあるのか、あんまり人がつかってないアプリをいれているせいもあるのか、少しいじるとクラッシュレポートがたくさんでてきました。。

というわけで、まぁ使ってないソフトも一新するという意味で新規インストール。 ぼくにつられて深夜にアップグレードボタンを押してしまった、インストール隊長 yutaka さん曰く、

ubuntu91008

後日の反省会。。(笑) この表示は 9.10 の通知システム (Notify OSD)です。 透過の仕方とかがおしゃれになったようです。

新規インストールしてみると、起動も少し速くなったようで調子よくなりました。 9.04 では標準パッケージになかったと思われる、Shutter や Screenlets もパッケージにはいったようでいい感じです。 また、Mono も 2.4 系になり MonoDevelop でのデバッグもきちんとブレイクできるようになりました。

アプリケーションは今回から Ubuntu ソフトウェアセンターからインストールできるようになりました。

ubuntu91001 

ただ、細かいパッケージ指定まではできないようなのでその場合はパッケージマネージャと使い分けると良いようです。 たとえば、MonoDevelop をソフトウェアセンターからいれても、デバッガまではインストールされない感じです。

他に変わったなとおもったところですが、PulseAudio のボリュームコントローラが標準ででてくるようになった気がします。 9.04 でも PulseAudio のコントロールパネルをいれるとできたのですが、9.10 から普通にボリュームアイコンの右クリックからアプリごとの音量の設定ができるようになりました。

ubuntu91002

また、カーネルが PAE 対応になりましたので、4G のメモリがみえるようになりました。(以前はたしか、4G つんでいても 3.4G くらいまでしかみえなかったと思います)

ubuntu91004

画面ではまるめられて 3.8G になっちゃっていますが、free するとちゃんと全部見えているようです。

あとパッケージ系では、Firefox を Notify OSD 対応にするプラグインが入ったようです。 firefox-notify をパッケージマネージャから検索していれると Firefox のダウンロード通知などが Notify OSD ででてくるようになります。

Ubuntu — karmic の firefox-notify パッケージに関する詳細

firefox-notifiy provides integration between Firefox and the Galago project’s specification for notifications. This allows Firefox to integrate better into GNU/Linux desktops which support a Galago compatible notification daemon such as libnotify.

他は…、ぼくの使う限りでは全体的に各パッケージとも順当にバージョンアップしているようです。 🙂

あとこれは Ubuntu のパッケージではありませんが、ちょうど VMWare Player が 3.0 にバージョンアップしたのでインストールしてみました。

ubuntu91003

今回からついに仮想マシンの”作成” ができるようになりました。 作成ウィザードをちらっとみましたが、Windows のメディアいれてシリアルを VMWare の世界のダイアログで入力するとオートでインストールしてくれるもようです。 VMWare Tools も勝手に最新版をダウンロードしてくれて便利でした。

設定などをぱらっとみると、ぼくが昔使っていた VMWare Workstation と同等のようです。 Windows 7 の XP Mode 対抗だとおもいますが、すごいもんです。

あとは箇条書きな感じで。

  • ATOK X3 はアップデートパッチなどをあてて動作 OK です。
  • NVIDIA の最新ドライバ(NVIDIA Linux graphics driver 190.42)も大丈夫そうです。
  • Screenlets でお気に入りだった Impulse というサイドバーグライコの動きが悪くなってしまった。 うごくことは動くのですが、反応が悪い。 かなりしょぼん。。
  • dmesg に hda-intel: spurious response 0x0:0x0, last cmd=0x170503 のような不穏なメッセージが大量に出る。 なんだろう。。
  • Eclipse 3.5 Galileo のウィザード形式の画面(プロジェクトの作成など)でボタンがマウスで押下できない(キーボードショートカットでは押せる)。 GTK のバージョン?
  • Possible corruption of large files with ext4 filesystem ということで、518 M オーバーのファイルがこわれる既知の問題? とりあえず、15G のファイルかいてみましたが、その時点では大丈夫でした。
  • PulseAudio にアプリが接続すると「ぶちっ」と音がする? うちの NVIDIA ドライバでのみ?

いまのところ、こんな感じです。 不穏なのもありますが、とりあえず致命的なことは起きていないようです。(今後あるかもですが。。)

さて最後に現在開発中の GNOME の最新シェル、GNOME Shell がパッケージに入っていたのでいれてみました。 gnome-shell で検索するとでてくると思います。

Compiz と競合しますので Compiz の視覚効果をオフにして、端末から gnome-shell –-replace とうつとおためし起動できます。 終わるときは端末で CTRL + c の方向で。。

GUI シェルってことで、今のパネルに置き換わるものになります。 左上にスタートボタン的なものが配置されており、おすと通常画面からぎゅーーーんと、

ubuntu91006

こんな感じになります。 …つたわんね~(笑)

動画をとろうとおもったのですが、gtkRecordMyDesktop を使うとうまく起動できなくて断念です。

仮想デスクトップ + ウインドウセレクタ + ランチャーのような感じです。 上の画面からアプリが起動やウインドウの移動や、仮想デスクトップの追加削除などができます。 またよく使うファイルなどもでてくるようです。

ubuntu91007

GNOME 3.0 の標準シェルになるのかな、、未来的な感じでおもしろいですね。 まだ不具合もちらほら見あたりますが、遊んでみるとおもしろいかもしれません。

見てみたいだけなんじゃ、って方は他の方が撮られた動画でどうぞ。

ということで、次期 Ubuntu は来年の 4月 10.4 になりますが、こちらは LST(ロングサポート)版になるとのことで、しばらく 9.10 でたのしみに成長を見守ることとします。 🙂